60代の夫の浮気…。
長い結婚生活、色々ありながらも夫婦で共に乗り越えてきた。
子どもたちも自立し、夫が定年を迎えてからの老後の人生も、これまで通り夫と共に過ごしていくことを疑いもしていなかった矢先の夫の裏切り。
「まさかこの歳で、あの夫が…」
信じられない衝撃とショックで愕然としてしまうことでしょう。
長年連れ添ってきた夫婦として、家族としての私の人生は一体なんだったのか…
そう思ったら、これまでの人生、そして自分自身を否定されてしまったかのような悔しさと怒り、情けなさすら感じてしまうかもしれません。
「いまさら離婚…」
「このままずっとこの浮気に耐えていくしかないの…」
これからの夫婦の関係、自分の人生はどうなってしまうのか、そんな大きな不安が、さらにあなたを苦しめているのではないですか？
今回はそんな６０代の夫の浮気に悩むあなたのために、ご主人がなぜ浮気してしまうのか、そしてその事実に妻としてどう向き合えばよいのかについて、ご紹介します。
あなたがこれからの自分の人生を、幸せに導くためのきっかけとなれば幸いです。
目次
60代の夫はなぜ浮気する？抱える胸の内とは一体なに？
これまで長年、外で働き続けてきた男性が定年を迎える、またそれに近づくということは、私たち女性が想像する以上に、彼らの中では大きな変化を迎えることになります。
男性にとって仕事は、人生の大部分を占める生活の一部であり、自己実現の場所、また生き方そのもの。その長年続けてきたこと、情熱を注いできたものが断たれることで、ふと、自分が何者なのか、そして自分の価値がわからなくなってしまうことがあるのです。
会社では役職があり、立場があり、慕う部下がいて、という長年の環境から、“ただの６０代のおじさん”になった時、新たな自分の人生、生活に実は戸惑い、孤独を感じ、これからどう生きていくかを考えてしまう。
自分の人生が終盤に差し掛かっていることを自覚してくる６０代。
“このままでいいのか”と、最終的な自分の人生と向き合うことになるのです。
このような心境や背景も踏まえながら、なぜ浮気にたどり着いてしまうのか、60代男性の浮気事情についてみていきましょう。
夫婦関係が冷めきっている
長い夫婦生活で行き着いた「夫婦のカタチ」
昼間は働き、夜帰って寝るだけなら、そこまで気にならずにやってこれたかもしれませんが、退職後一緒にいる時間が増えることで、自分たちの夫婦関係の現実が浮き彫りになります。
お互いに干渉せず、それがあなたにとっては楽であったのも事実でしょうが、夫婦とは、いくつになっても男女の関係であることを忘れてはいけません。
特に男性はいくつになっても“女性”を求めるものですから、妻との関係に愛が感じられなくなれば、他の女性に目が向いてしまう、それは女性が考えている以上に自然なことなのです。
居場所がない
長年働いた会社を退職し、ようやくゆっくりできると思っていたのもつかの間、いざ始まってみると、家庭での居心地の悪さ、居場所のなさにストレスを抱えてしまう人が少なくありません。
また、単身赴任や仕事で週末もほとんど家にいないという人の中にも、たまに過ごす家庭での時間がくつろげず、ストレスになってしまったり、居場所のなさを感じてしまうことがある。
でも妻は、そんな夫に気づかない。
それまで自分のペースやスタイルで家庭を築いてきた妻にとって、夫が日常に加わることは大きな変化であり、自分のペースやスタイルが崩れ、これまでのようにいかなくなる。それが不満となり、イライラすることが増えてしまい、知らず知らずのうちに夫を邪魔者扱いしてしまう傾向にあるのです。
夫からしたら「これまで頑張って働いてきたのに、今になってなんでこんな扱いをされなきゃいけないんだ」と、不満を持つことになり、その反発から外に自分の居場所を求めることになり、それが浮気のきっかけへとなってしまう。
認められたい
仕事をしていれば必要な存在として求められ、頑張ればその分だけ評価され認められてきた。しかし、退職後の生活に喪失感を感じる人も多い中、妻からは相手にされず、誰も自分のことを理解してくれない、認めてくれる人がいないとなれば、それは私たちが想像する以上に寂しく辛いものなのです。
「仕事をしていなければ、自分は用無しか⁈」と嫌悪感が生まれ、夫婦の距離はますますひらいてしまうことになり、自分を理解してくれる人、大切にしてくれる人を他に求めてしまう。
もともと浮気体質
今になって浮気が発覚しただけで、実はもっと前から浮気は始まっていた、繰り返えされていた、というパターンも少なくありません。
６０代を迎え、夫婦がお互い干渉しなくなっていることをいいことに、「もう隠す必要もないだろう、自由にさせてくれ」と開き直ってしまうなど、「残りの人生を自由に楽しみたい、これまで頑張ってきたんだから、やることはやった。もういいだろう」という、妻からしたらなんとも身勝手な言い分で、浮気を楽しもうとする人もいます。
時間とお金の余裕がある
６０代ともなれば、すでに退職している人、そしてまだ現役であれば上の役職に就き、子どもも独立している人が多いので、金銭面でも時間の面でも自分のために楽しむ余裕が生まれます。
夫婦関係が良好であれば、妻と一緒に過ごすことにその時間やお金を使うでしょうが、妻もそれを望まない関係性であることが多く、その自由なお金と時間は他の女性と楽しむために使われることも多いのです。
性欲が衰えていない
個人差はありますが、６０代になっても性欲は衰えず、いつまでも元気な人はたくさんいます。楽しむ人は死ぬまで現役というくらいですから、「６０代になってまでセックスなんて…」と考えてしまう妻とは、その感覚に温度差ができてしまうのもしょうがないこと。
妻が相手をしてくれなれば、その性欲を満たすために外に浮気に走ってしまう、それはいくつになっても変わらない、男のサガなのかもしれません。
60代の夫の浮気、妻はこれからどうしたらいい？
ご主人が浮気をするということは、単純に考えて「あなたといても“得られないもの”を浮気相手に求めている」ということ。
では一体ご主人は、浮気相手に何を求めているのでしょう？
「もっと大切にされたい、自分を認めてほしい、居場所がなくて寂しい」そんなことをもしご主人が感じているとしたら、妻であるあなたはご主人への対応を改め、もっと愛情を注ぐことをしていかなくてはなりません。
そしてご主人が満たしたいものが性欲なら、あなたは妻としてご主人のセックスに応える必要があるし、愛されるため、抱かれるための努力が必要になるということ。
果たしてあなたには、その「覚悟」がありますか？
・・・・・
長い間、妻として夫に愛されようともしてこなかった。夫に愛を注ぎ大切にすること、感謝することさえおざなりにしてきたのに、浮気されることは許せない。
気持ちはよくわかりますが、「夫としてただいてくれればいい」と望むのは、あなたの勝手。満たされない不満だらけのあなたとの関係を、いつまでもご主人が大切にしたいと思うわけがないじゃないですか。
浮気がいいとは言いません。けど浮気されるのが嫌なら、浮気されない夫婦関係を築くしかないということ。
ご主人の気持ちを無視した自分都合のこれまで通りの夫婦関係じゃ、『ダメ』なんです。
ご主人の浮気を本気でやめさせたいと思うなら、まずはご主人が何を求めているのか、浮気相手によって満たされているものは何なのかを知ってください。そしてあなたは妻として、それをご主人にしっかりと提供し、満たしていく必要がある。
妻であり続けるということは、そういうこと。
そう思いませんか？
浮気がいけないことぐらい、ご主人だって百も承知。その上で浮気するんですから、理屈じゃない。
肝心なのは、夫の気持ちをつかむこと。どれだけご主人の気持ちを動かすことができるかどうか。
そしてそのことに気づけるかどうかが、あなた方夫婦の明暗を分けることになるのです。
そこに愛はありますか？
浮気する夫が許せなくて、なんとか浮気をやめさせたいと悩み苦しんでいるあなたに、ここで最も重要な質問です。
そこに確かな愛はありますか？
・・・・・
ご主人に愛されたいと心から望んでいますか？
・・・・・
ご主人の浮気を本気でやめさせる上で、なにより絶対に欠かせないもの。
それは、あなたのご主人に対する「愛」です。
愛がなければご主人を満たしてあげることなんてできない。そしてその愛がないということは、夫婦として成り立たないということを意味するのです。
あなたは本当にご主人を愛しているでしょうか？
・・・・・
「夫が、夫が」という前に、まずは妻として夫に対する「愛」が自分の中に本当にあるのかどうか、まずはそこを一度しっかりと明確にしてほしい。
愛がないのに、浮気は許せず家庭に留まれというのは、ただの執着。その執着だけで浮気をやめさせようとしてもうまくいくはずがないし、その後あなた方夫婦が幸せを戻すことは絶対にありません。
肝心なのは、そこに愛があるのかどうか。
そして、ご主人に再び愛されることをあなたが本当に望むのかどうかです。
「今更、愛とか愛されるとか、そういう問題じゃない」と仰るかもしれませんが、それを言ってしまう時点で、あなたからご主人に背を向けているようなもの。
それなのに、ご主人の浮気には腹が立つ。。。？？？
ちょっと勝手だと思いませんか？
愛はいらなくても「ご主人は必要」ということですか？
おかしいですよね？
そんな関係をご主人が望むわけないじゃないですか。
はっきり言います。
あなたにとっても、今もう一度人生を見つめ直す時間です。自分の気持ちとしっかり向き合い、ご主人を改めて大切にして生きていくことを選ぶのか。
それとも、自分の幸せは他にあるのか。
あなたの中でそれを明確にすることが、前に進む第一歩。
そこに愛があるのかどうか？
あなた方夫婦の今後は、その答え次第なのです。
必要なのはあなたの『本物の愛』だけ！
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まとめ
男性はいくつになっても男だし、大事にされたい、必要とされたいと強く求めるもの。それが男のプライドでもあります。
もちろん浮気は決して許されることではありませんが、ご主人に浮気されあなたが今、これからの人生に不安を感じているように、もしかしたらご主人はあなたよりも先に、今の夫婦関係や未来に不安や迷いを感じていたのかもしれませんよ。
あなたにとっての幸せは、一体何なのか？
ご主人に愛を注ぎ、もう一度夫婦で幸せになることを本当に求めているのかどうか、今一度ゆっくりと心の中を見つめてみてくださいね。
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