50代で本気の恋はありえるのか。一般的に恋愛とは縁のなさそうな50代だからこそ、やっぱり相手の本気度って気になりますよね。
そこで今回は、私の経験をもとに50代男性との本気の恋、そして結婚までについてお話したいと思います。
何を隠そう、この私。当時51歳だった夫と出会い恋に落ち、結婚まで果たした経験者。おまけに相手はアメリカ人というオプション付きで、結婚までにはもちろん色々ありましたが、今は子供にも恵まれ平和な日々を送っています。
でも結婚する前は、私もある理由から夫がどれだけ本気で付き合っているのか理解できず、少なくとも2回は別れを試みたのです。
50代という年齢で、男性が本気で恋をするのかどうか、半信半疑のまま付き合いを続けるのはしんどいこと。
そんなモヤモヤを抱えるあなたへ、私の経験談が少しでもお役に立てば幸いです。
目次
50代で本気の恋はありえるのか?!答えはYES!
これはもう、私たちが証明している通り。50代の男性でも本気の恋をするし、結婚もする。
だから、あなたが恋する相手が50代だからって難しく考える必要はありません。恋愛に年齢は関係ない。恋に落ちる時は落ちるし、うまくいかない時はうまくいかない、それだけのことなんです。
ただし、注意しなければいけないのは、相手が既婚者である場合。
奥さんがいる状況で、いくら“本気”だと言われても、私ならやっぱり信じ切れない。それに、本気かどうかを常に確認しなきゃ不安という状態でいること自体、私なら耐えられないかな。
本気かどうかは言葉じゃなく、行動、相手から伝わってくるものです。
あなたに本気なら、あれこれ言わずにさっさと離婚するはずだから。
私が20代の時、結婚しているにも関わらずデートに誘ってきたり、それ以上のことを求めてくる50代男性はたくさんいました。
でもそのほとんどが奥さんとうまくいっていない、寂しい、若い女の子と遊びたいといった理由で近づいてきているのがわかったので、「かわいそうに…でも悪いけど私は相手になれないよ」と心開くことはありませんでした。
自分の中で「不倫」の選択肢はなかったし、私はちゃんと幸せな結婚をしたかったから。
もちろん今どき略奪愛で結婚して、幸せになっている夫婦もたくさんいます。でもどこかで拭い去れなかった。
“誰かのものをとったら、いつかとられる日がくる。奥さんを大事にしなかった人が、私を一生大事にするだろうか”…て。
もしかしたら、これを読んでいるほとんどの人が、50代既婚男性に想いを寄せている人かもしれません。
そんな方々に私が言えることは、相手が本気かどうか、それを判断する基準はあなたが決めることだということ。
既婚者でもあなたを愛してくれる人はもちもんいるでしょう。でのその本気度を測るのはあなた自身であり、その相手にあなたが何を求めるかで決まるということです。
「自分を愛してくれている」それが実感できれば満足なのか。それとも結婚して幸せになるところまでを望むのか。
一番重要なことは、その恋であなたが幸せになれるかどうかです。
「相手が本気かどうかより、自分が幸せかどうか」その基準が大切だということを、忘れないでくださいね。
【体験談】50代男性との恋愛から結婚まで
もともと付き合う相手は年上じゃないと無理な私でしたが、まさか50代の人と結婚するとは、正直思ってもいませんでした。
決して単純な路ではありませんでしたが、結局最後に二人を結びつけたのは「愛」だと確信しています。
相手がいくつであろうと、どれだけ年の差があろうと、そこに生まれる「愛」次第。
“相手が50代だから…”の前に、まずは相手に対する自分の愛がどれだけのものなのか、あなたにとって彼はどれだけの存在なのか、あなた自身が把握することが大切なのかもしれません。
出会いから恋愛
自分の人生に行き詰まりを感じ、思い切ってハワイに1年間の留学を決めたのは、私が31歳の時。
ハワイに着いて5日目の朝、ワイキキビーチで声をかけられたのがすべてのはじまりでした。それから何気に毎日会うようになり、お互いに少しずつ惹かれ合っていくのを感じました。
相手は未婚だったし、51歳という年齢は特に気にならず、順調に恋愛を楽しむことができました。普通の恋愛と何ら変わらず、とっても自然にすべてが流れていったように思います。
ただ、相手をよく知っていくうちにわかったことが、私を徐々に苦しめていったのです。
以外だった最大の試練
当時私は31歳。幸せな結婚に憧れていた私は「付き合うなら結婚を前提として付き合える相手でなければ意味がないし、興味もない」そう思っていました。
ところが、、、
ところがです。
当時の彼には、“これっぽっち”も結婚願望がなかったのです。
初めてそれを聞いたときは、きっとそのうち変化してくるんだろうと思いました。
でも聞いていくうちに、それは、“自分”という人間を良く知っている上での、一つの生き方であることが分かったのです。
「自由人の自分には結婚は向かない、ましてや子どもを持つなんて・・・」と鼻で笑ってました。
結婚することで責任がうまれる、守らなきゃいけないものができる、そうなると自分の人生や生き方が窮屈になる。そうやって自由でいたいと思う自分はわがままだから、結婚したら相手が苦労するだろう、そんなふうに夫は考えていました。
それに、彼の周りには幸せな結婚生活を送っている人が少なかったようで、結婚についてネガティブなことばかりが耳に入り、そんな面倒くさいことはノーサンキュー。
だから言われたんです。「相手がkanakoだから結婚しないんじゃない、相手が誰であろうと僕は結婚はしないんだよ」と。
小さいころからお嫁さんになることを楽しみにしていた私にとっては、希望が断たれるのですからお先真っ暗状態。自分の考えとあまりにもかけ離れた価値観で、全く理解できなかったし、受け入れられなかった。
「結婚しないなら私は何なの? 遊び? 何のために一緒にいるのかわからない、ひどい」と感じる私と、「好きだから一緒にいたい」そうシンプルに望む夫。
どんなに楽しい時間を過ごしても、話し合っても、彼の結婚に対する考えは変わらなかった。
これ以上一緒にいても、私の望む結婚は叶わないんだと思うと、悲しくて辛くてたくさん泣きました。
“お互い好きなのに結婚できない”、その理由は“結婚したくないから…”。
相手が望まないんだから、自分にはどうすることもできない。別れるしかない…。
意を決して、私は別れを試みたのです。(確か2回)
相手を受け入れるということ
嫌いで別れたわけじゃなかったから、相手への想いを断ち切ろうと必死でした。
気を紛らすためにたくさん本を読んだし、マッチングサイトに登録もした。(笑)
でも別れてみて、初めて悟ったことがありました。
“私の人生に、彼は欠かせない存在だということ。結婚できなかったとしても、私の人生において彼を失うことはできない。どんな形であれ、彼とは繋がっていたい”、そう強く感じたのです。
「別れた男と連絡を取り合うなんてありえない」と思っていた私にとって、それは明らかな例外でした。
本気で彼を断ち切ろうとしたからこそ、自分の心の境地が見えてきたのだと思います。
結婚したくないという彼を、「なんで?どうして?」と言ったって、仕方がない。
それが「彼」なんだから。「そんな彼をありのまま受け入れよう」、そう思えるようになってからは、少し気持ちが楽になったのを覚えています。
それからは、自分が彼と一緒にいられる幸せを今まで以上に感じ、大切にすることができたように思います。
「結婚できない」ということにフォーカスするんじゃなくて、今愛しい人といられる貴重な時間を楽しまなかったらきっと後悔する。そんなふうにも思えたから。
そこまで思わせてくれる相手だったということですね。
1年間のビザで滞在していた私には、帰国しなければいけない期限がありました。その限られた時間を、私は彼と楽しく過ごすことを選んだのでした。
結婚を決意させたもの
私はこれまでの胸の内を、彼にすべて話すようにしていました。
すると彼は彼で、私にこんな辛い思いをさせてしまい申し訳ない、と思うのと同時に、自分を必死に理解しようとしてくれることに、とても感謝していました。
51歳という年齢まで、自分の人生に“結婚”という選択肢を一度も考えたことがなかったのですから、突然“結婚を考えて”と言われても、拒絶するのは当然だったのかもしれません。
想像も予想も、望んでもいなかった人生の選択、しかも51歳という年齢で新しい生き方を始めることは、とても勇気のいることだったんですよね。
そんな彼に最終的に結婚を決意させたもの、それはほかならぬ「私の愛」でした。
「結婚はしない」という考えの自分を理解しようとしてくれる、ありのままの自分を愛そうとしてくれる、その私の「愛」が少しずつ夫の頑なな気持ちをほぐし、変化させていったのです。
「この年になって、誰かを本気で愛するのが怖かったのかもしれない」ある時彼は、そう話してくれました。
でもそこを超えることができたのは、私の愛を信じることができたから。“本物の愛”と、彼が確信できたからなんですよね。
そして、ある時から彼は、“Thank you for your LOVE” “あなたの愛をありがとう”と、しみじみ言ってくれるようになり、私に対する想いをさらに深めていったように感じます。
そうした中、ついに迎えた帰国の日、私にはなぜだか悲しみや不安がそこまでありませんでした。
これですべてが終わりになっても悔いがないよう、二人の時間を目一杯楽しみ大切にすることができたからなのか、それとも、二人の関係に自信が持てていたからなのか…。泣かずにさよならできたことを覚えています。
私が帰国してからも、二人の関係は揺らぐことなく穏やかで、夏と冬には、彼が遥々日本に会いに来てくれました。
「離れていても変わらない関係が続けられる」そう確信できたことも、二人にとって愛を深められた良い経験になったと感じています。
静かに、そして着実に愛を育みながら、「愛する人のもとへ行こう」そう決断するまでには、時間はかからなかったし、とても自然な流れだったように思います。
少しの迷いも不安もなく、帰国から10か月後、私は再び彼のもとへ飛んだのです。ただ、彼の愛と自分の愛を信じて…。
そして、ハワイに着いたその日、私はついに、彼から念願のプロポーズを受けたのでした。
まとめ
50代の男性だって、恋する相手が現れれば、本気で恋をします。
ただ肝心なことは、その恋で本当にあなたが幸せになれるかどうか。
あなたが何をもって、相手が本気であると判断するかなんですよね。
相手が既婚者なら、奥さんと離婚した時に初めて本気だと思えるかもしれないし、相手が未婚なら、それはプロポーズをしてくれた時なのかもしれません。
でもそれは、女性にとってわかりやすい判断基準であって、男性からしたら本気は本気。その気持ちに偽りはなくても、それを女性側が判断できないことが苦しいのです。
あなたはその50代の男性とどうなりたいのですか?
どれだけの愛があなたにはありますか?
相手の本気度が気になるのはすごく理解できますが、それよりもまずは自分の気持ちを明確にしてみることが大切です。
その恋が実るかどうか、あなたが幸せかどうかは、あなたの“本気の愛”があってこそだということを覚えておきましょう。